「んっ・・・・。」
「あっ、起きた。」
「ちょっ、銀ちゃん何してんのぉぉ!?」
目が覚めたら、銀ちゃんの顔が目の前にあった(かかか、かっこいいんですが。)私はお買い物に行って、フラフラと重い荷物抱えながら帰ってくると、家には神楽ちゃんと新八くんがいて、銀ちゃんはいなかった。こんな私が苦労して働いたお金で買い物してきてあげたっていうのに、肝心の家主はドコにいったんだか・・・。といつものように銀ちゃんに呆れながら、疲れた体を休めるためにソファに寝転がった。ちょっとだけ、寝転がるだけ!って決めていたのに(ご飯も作らなきゃいけないから。)知らぬ間に私は夢の世界へと羽ばたいてしまったらしい。そして今に至る。この狭いベットに大の大人が二人で寝転がってるって何なんだ。おまけに銀ちゃんは私を抱きしめちゃってるわけだった(もう、抱き枕状態?)
「銀ちゃん、ちょっ起きたいんだけど。」
「んー・・・それは不可能だな。」
「いやいや、銀時さん。」
「だってよー、抱き心地が良すぎるんですよ。」
「あぁー、ありがとうございます。」
「あぁー・・・腹減った。」
「ほら、ご飯つくんなきゃさ!それに、暑いよ、銀ちゃん。」
「んー・・・・。」
目がショボショボしだしてる銀ちゃんの頭を、パシっと叩いた。(いてぇよ!)(銀ちゃんが悪い!)気が緩んだ銀ちゃんは私から手を離したのでその隙にスタっと私は立ち上がった。
「うわっ、さん、せこくないですか?」
「知らなーい。」
私がそう言いながら台所へ向かうと銀ちゃんは拗ねたような顔をしながらベランダに行った(黄昏る気なのか・・・)私が台所についてスーパーの袋から野菜を取り出すと、ベランダから銀ちゃんが「今何時だぁー?」と気のない声で言ったので私は時計を横目でちらっとみて「7時半ー。」と言った。
「ちょっと、。こっちこい。」
「えぇー?」
「いいから、早くきなさい。」
せっかくご飯作りに手をかけようと思ったのに、銀ちゃんに呼ばれたから私は多少不機嫌な顔をしながらも銀ちゃんの隣まで歩いていった。
「ね、何?」
私が、そう言った瞬間。真っ暗な空にキレイな花火が打ちあがった。
「うわっ、何?花火?」
「おぉ。」
「今日あったなんて知らない!」
そういうと、銀ちゃんは軽く笑って「さんのことだから知らないと思いまして。」と言った。ドンと大きな音を立てて上がる花火はさまざまな色に光って隣にいる銀ちゃんの顔を照らしていた。
「神楽ちゃんたちはドコに行ったの?」
「新八の姉ちゃんと一緒に花火見に行ったよ。」
「そっか。」
私は銀ちゃんから花火に目を移して、光を目で追っていると銀ちゃんが「花火終ったら、たまには外にでも食いに行くか?」と言った。「もちろん代金は銀ちゃんもちでしょ?」と言うと「当たり前だろ。」なんて少し苦い顔をしながら言うので私は可笑しくて、少し笑ったら銀ちゃんに怒られた。その後に光で照らされてる銀ちゃんの頬にキスをしたら銀ちゃんは驚いた顔をした。
glitter
(銀ちゃんがいつもよりかっこよく見えたなんて絶対に言わない。)
080224